2025/03/16

※企画展ポスターの集められた部屋は撮影可能でした。それ以外は野外の作品以外撮影不可。


 昨日、DIC川村記念美術館に行き納めてきた。
年明けにいちど訪問していたが、最後のコレクション展を見ておきたかった。
ロスコ・ルームに入るため、並ぶなんてことが起こるんだなあ。


 最初の展示室の入口にてリーフレットが設置されていた。
読みながら館内を歩くことで、今回でおそらく最後となる私の回遊が、建物をたしかに記憶するための歩みになる、そんな内容。


 ロスコ・ルームの作品群はまとまって移されることが決まったようだが、この美術館の個性や矜持を示していた要素というのは、もちろんそれだけではないのだった。
フランク・ステラの、もしくはジョセフ・コーネルのまとまったコレクションを挙げるひとも、
サイ・トゥオンブリーや若林奮、ナウム・ガボ等の、各々の凝り固まった「彫刻」の定義を感覚的に書き換えてくれる立体物を挙げるひとも、
詳細な解説が付記されておらずとも、様々な距離のとりかたやスポットの当たりかたに支えられ、作品を見つめなおせるよう、しつらえられた展示室を挙げるひとも、
庭園を含めた美術館建築の静かな佇まいを挙げるひとも、いただろう……。


 最後の展示室を出たあたりにしたためられていた文章の、とくに最終段落の書き出しに乗せられたであろうものが、重かった。


 美しい場所だった。



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